ラブクラフトカード的なお話

ラブクラフトカード的なお話

強さ7大臣×強さ6アーミテージ(ホモエンド・脱落)

 

(大臣所持者は強さ5以上のカードを同時に所持した時点で敗北するので)

 

 

土曜はボドゲ。
日曜はBoA、悪太郎氏GM。

 

 

ボドゲは
HANABI、ラブクラフトレター、渡ナベ、夢里サファリパーク、からふる・どれいく、万猫ノ豊明かり、8ビットトリックなど。

 

レター系は安定。花火、猫、サファリは好き。むりー、サファリパーーク。

ラブクラフトカード的なお話

 

ラブクラフトレターは思いのほかラブレターそのままだったので(カードのルールがほぼ共通)
ラブレターカードと全部混ぜてラブラブクラフトレターをやってみる流れに。

 

強さ8の「姫」を持つプレイヤーが強さ3「イスの偉大なる種族」使用で他プレイヤーに決闘を申し込むと
相手は強さ6の「ニャルラトテップ」なので姫が勝ち、相手を退治できていく。
といった混沌とした有様が広がる。

 

三女姫のゲームを終わらせる感はクトゥルフに似ている。

 

 

ラブクラフトカードの回転が多いPLは頭がおかしくなって勝手に死ぬ傾向があるので、
ラブレターカードの回転率が多いPLの生存率が高い流れがあり、
殺傷力に優れたラブクラフト勝利トークンよりラブレター勝利トークンのほうが早く溜まっていって、
界隈の混沌に負けず、世界の守護エンドや世界崩壊エンドではなく恋の成就エンドで勝負が決まった(指定トークン3個先取で最終勝敗が決まる)。
やっぱり愛だよね!

 

 

 

日曜は悪さんお得意のすれ違いラブロマンス(悪徳)。

 

ある領主と、血を分けながら醜い姿の私生児だったため人目を避けて暮らす強力な呪術師の二人が、
10年前に共に愛してしまったある女性がおり、
しかし街の危機に進んで自らを犠牲にした彼女との、その当時にした約束に従って、
手段を択ばず邪術まで用いて町を守り続けている、というお話。

 

 

 

この術は、魔神から技を盗みさえする呪術師のほうが用いる、「人間の魂を消費して莫大なエネルギーを生み出す」方法で、
10年前には、件の「女性」の犠牲が、傭兵伯を追い返して戦争の被害から街を救ったという成果を上げている。

 

人々はこの尊い犠牲をたたえ、今でも怪物や戦争などの危機が街に降りかかるたび、自ら志願してその術の糧になるべくとする住民が事欠かないという。

 

 

だが、
「魂を消費する」…
本来、転生を繰り返し贖罪を進めていかなければいけない人間にとって、
「魂がなくなる」、来世がなくなるというのは、
たんなる「死」による犠牲とは根幹が違う。
あらゆる意味で、あまりにも大きすぎる犠牲を、故事に倣うからと言って人々がたやすく志願するこの街は、
来世も贖罪も救済も放棄していくここは、いささか狂っている。

 

 

結局、「最初の女性」が己を投じた奇跡にして悲劇が、この街と、彼女を愛した男たちを呪い続けているわけではある。

 

永遠に来世の来なくなった彼女の犠牲を「美化」して称えるこの街を憎みながらも、彼女との約束を違えられない領主は、
その矛盾にきしむ心に耐えられず、「彼女ありきで存在するこの世界」の破壊を、世界を壊す錬金術の悪魔に願う。

 

「彼女の犠牲をもって街を救ってほしい」と言われた呪術師は、これ以上街人の魂を消費させることないよう、
また彼女に再び出会えるよう、「魂を0から作成する術」を研究する。

 

 

 

悪魔カロリナ・マールス・ドヴェルグハイムは、時間を渡れる錬金術師だ。
この男どもさえ望むなら、「10年前」をやり直すことも不可能じゃないが、

 

こいつら、
「過去現実に存在した彼女」ではなく「自分の中の理想の彼女」に自覚的に固執しているので、
そちらの方向になかなか話を動かせない。

 

まあ、男子の決断として行ってきたこの10年の作業が、全部無駄になるような選択に対しては、意地だって張るだろう。

 

 

こういうのに、
「いやムダだよバカ」と冷たい突っ込みを入れられる人間をこそGMは待ってる、というのも
悪太郎さんのシナリオによく出る科目。

 

同情が救いの一歩目になることはあるが、
同情する”だけ”では「他者への叱責行為を避けている」のと同じ、誰も救えない。ということかどうかはわからないが

 

 

 

だから、

 

求められれば誰にでもおのれのすべてを提供してしまうような女、
”自分から何かが損なわれる”という観念が「抜け落ちている」ような女、

 

世が世なら「聖者」と呼ばれたかもしれない、
見るものが見れば「狂人」としか呼べないかもしれない、
現実で見れば頭とマタの緩い淫売としか思われないかもしれないような女、

 

「”信じる”ってなんですか?」とか素で聞いてくる、
それが呼吸と同じほどに意識したことすらない女、

 

そんな女に、自分の幻想を追いつかせようとするのはやめろと、
ハリセンで突っ込まなければならない。

 

 

その女は、
「自分に価値があり」、
「彼女が損なわれることを他者が苦しむ」、
そのことを、理解できない。

 

己だけが光に近いからこそ、他者の闇を濃くしてしまう。

 

だがきっと、
「その犠牲をやめてくれ」と誰かが一言ツッコめば、「その犠牲は俺に効く」と訴えれば、
そんなことやめてくれたはずなのだ。
彼女に「固執すべき自分の意地」なんてものはない。
「求められれば応える」だろう。

 

だが、突っ込んだ人は誰もいなかったんだろう。
彼女以外の誰もが「自分の意地に固執」したから。

 

 

 

錬金術師の操る、性根の腐った分霊人形は言う。

 

ぜぇんぶ「守られただけの街とその領主」のせいじゃないか。街を守るためには、犠牲を悲しまず、たたえるしかない。そりゃ「次」もそうしようとするでしょうさ。
ぜぇんぶ「呪術師」のせいじゃないか。アンタがそんな術さえ学んでなければ、こんなことにはならなかった。
ぜぇんぶ「その女」のせいじゃないか。その異常者が、無自覚にこの街を呪ったんだ。

 

美化できるものなんてこの街に何もない。
アタマでも冷やしやぁ~。

 

 

というわけで、過去に戻って傭兵伯を追い返すエンド。
とりわけ醜い呪術師は、「こんな自分でも頼ってもらえた」過去が改変されたので大変いじけますが、
残酷なことに、これで彼の「未来が開けた」。過去の理想以上の良い未来に、出会える可能性ができてしまったのだ。
もう、「あの日が最高だった」という言い訳は使えないのだ。

 

 

 

 

 

しかし、
確かに500点以上経験点つぎ込んじゃったとはいえ
完全にラスボス出身、闇の側の「悪魔」と化した試験PCを
都合3度も呼んでもらえているな。
複数のファミリアが全部しゃべる関係で
ロールプレイの数は多くできて楽しいのだけど、なかなか「善」の側にパーティを引っ張る発言がしにくいので
PCメンツ次第ではちょっとブレカナ的に進行が停滞しちゃうのも玉に瑕。
「世界の解剖」をもう少し善的な解釈をできるように思考しておいたほうがいいかな。